やあ、同志よ私だ元気にしているかい?

 

あんたは誰かって?

 

もう忘れてしまったのかい

 

てめーは誰だって言う奴は、

 

File.00_身も心も死んでいた【プロローグ】から過去ログを参照してくれ

 

今日も前回の話の続きを話そう

 

 

自分の夢を他人に押し付けるな。

 

この男と家族を捨てた実の父親には共通点があった。

 

高度経済成長期に1度起業に成功している。

 

正確に言うと、高度経済成長の特需に踊らされ成功者気どりになっているのだ。

 

何故ならば、資本主義の世界において信用や商品作りに重きを置かず。

 

恐ろしいほど、お金の使い方に不安と言うものが無いのだ。

 

そして人から借りた金を平気で滞納する。

 

最悪の事態を想定していないのだ。

 

資金を投じただけ売れていた時代は、とうに終わったのに、時代の流れを見極めず自分良がりな夢を他人に押し付ける。

そんな反面教師達は私に気づきを与えてくれた。

 

『男として恥ずかしい生き方とは何ぞや』ということとそういう生き方をしている人間の見極め方』をだ。

 

一番分かりやすいのは

 

自分より目上だと思う人間の言葉しか聞かない。

 

特に年齢で分けたがる。次に肩書きだ。

 

先に生まれただけで偉そうにしている男とたまに遭遇するが、そういった類の人間は往々にして中身が無く現実的では無い。

 

年をとってから家族からも見放はなされ、さらに惨めな思いをしている。

 

ただ年を取ってオッサンになったというだけで『自分は敬われるべきである』という心理・・・これはもう昭和の父親像を歪曲解釈し自分を自分で崇拝しているのだ。

 

彼らがどんなに否定しょうとも、そう思っていることが横暴な態度ににじみ出る。

 

その挙動が深層心理に潜む『自己崇拝妄想』を証明しているではないか。

 

私は、そんな男達を見て「こんな男には絶対にならない」と常々反面教師にしているのだ。

 

すまない…熱くなりすぎた。

話を戻そう。

 

資金ショートの末路そして信用を失う

 

このときすでに私の彼女(今の嫁)はフルタイムの仕事+パチンコ屋のアルバイトが終わった後に皿洗いの手伝いにきてくれていた。

 

トリプルワークだ。

 

当然の様に皿洗いはボランティアである。

 

それでも首が回らずにバイトを雇うのだが、当然のように賃金の支払も滞納する。平気で給与の未払いを続けた。

 

そんな調子だったから月単位で人を入れ替え未払いを積み重ね「給与は払えないが、社会勉強だと思って」と当人相手に言えるこの男の神経はもう全うな人間としては終わってると思う。

 

労働力と時間を搾取しておきながら良心が痛まないのだ。

 

男の頭の中は日々、金のやりくりでいっぱいだった。

 

まともな精神ではなかったのかもしれない。

 

やはり多すぎるメニューのために在庫のロスが大量に出ても、簡単にはメニューを減らさなかった。

 

ついには痛みかけた食材も平気で出すようになり、サイドメニューのサラダからたくあんのような漬物臭がしていた。

 

当たり前だが、そんなものをお客に出せば客足遠のくのは、実に容易く想像頂けるだろう。

 

職人気質が取り得だった男の料理は、とうに地の底に落ちていた。

 

私は、なんとか店が立て直せないか少ない時間に5冊の飲食店の経営指南書を読み漁っていた。

 

良い案が載っていたら、こんな方法があると本を交えながら説明するが

 

「お前に経営の何がわかる」</span>

 

と一言で済ませ踵を返し姿を隠す。何一つまともに話を聞かない。

 

「分かってねーのはお前だろ」

と言わせる間も与えない。プライドが目下の人間からの助言を受け付けないからだ。

 

私から言わせれば、まともな経営が出来ないならしみったれたプライドなど邪魔でしかないのだ。

 

やらなくても失敗は目に見えている、ならなぜやらないのか。

 

私が提案していたのはどれも大きな資金が必要無い提案だった。

 

私はこの男には呆れて果てていたが母と妹に嫁まで巻き込んでいるのだ。思いつく限りの提案をした・・・

 

しかし、それは徒労に終わった。

 

遂に店を畳むことになる

 

その頃、結婚したての私達は金がないので(男に吸い取られた)挙式も上げられず、それでも相変わらず休日返上で店を手伝っていた。

 

当然バイト代など出るはずもない。そのうち私の嫁にまで「まあ、社会勉強だと思って」などと男は言った。

 

労働力の強奪と言っても過言ではない状態が続き、遂に店を畳むことになった。

 

前の店から通算10年・・・

 

喫茶店業としては成功と言われる年数まで来ていたのだか、

 

お金の知識が無いばかりに店を畳むことになった。

 

ここまでが、経営視点が皆無の人間が喫茶店を経営をしたらどうなるのかという実話である。

 

この男についてはまだまだネタが尽きない・・・ある意味恐ろしい男だ

 

ホントに読者様にはネガティブな発言ばかりで申し訳ないと思う、だがこの過去がなければ私自身が成長する事も無かったし、経営とは?土地の売買とは?といった資本主義について考えることもなかっただろう。

 

辛かった過去も今思えば、私の人生に必要な事であってその中でも最前の選択をしてきたと思うと悪くないかと思えるのだから人生は面白いと思う。(そんな事を言てると、嫁にと怒られる)

 

無駄な事など何一つ無いのだ

 

ちょっと・・・いや、かなり高い授業慮となったが・・・あと数か月でその支払も終わる。

 

同志に1つ言葉を送って本日は終わりにしよう。

 

『渇望せよ、渇きが強ければ強い程、道は開かれる。』

 

その道を、周りの誰より強い気持ちで歩んでほしい。

 

次回からは義理の父親である男が喫茶店を潰したことで、なぜ私が県外へと出ることになったのかその詳細を話したい。

 

続く・・・